ウェディングプランナーが語る、最も印象に残った結婚式のエピソード

ウェディングプランナーが語る、最も印象に残った結婚式のエピソード

結婚式は人生の大きな節目であり、新郎新婦にとって特別な一日です。私はウェディングプランナーとして数多くの結婚式に関わってきましたが、中には今でも鮮明に記憶に残るものがあります。今回は、私が経験した中で最も感動した結婚式のエピソードをご紹介します。

1. 突然の雨が生んだ奇跡の瞬間

屋外ガーデンウェディングを希望していたAさんカップル。当日の天気予報は晴れでしたが、挙式の30分前に突然の雨が降り始めました。

通常なら室内へ移動するところですが、新郎新婦は「この雨も祝福のひとつ」とポジティブに受け止め、屋外での挙式を決行。

誓いの言葉を交わした瞬間、雨が止み、空に虹がかかりました。その瞬間、会場から歓声が上がり、カメラのシャッター音が鳴り響きました。

予想外の天候が奇跡の演出となった、忘れられない結婚式でした。

2. 国境を越えた家族の絆

新郎は日本人、新婦はアメリカ人。しかし、新婦の祖父は体調が悪く、日本へ来ることができませんでした。

そこで、式の最中にビデオ通話で祖父と繋ぐサプライズを企画。新婦がバージンロードを歩く瞬間、スクリーンには祖父の姿が映し出されました。

祖父は画面越しに「愛しているよ、幸せになってね」とメッセージを送り、新婦は涙を流しました。

国境を越えた家族の絆を感じた、感動の瞬間でした。

3. 子どもたちが主役の結婚式

再婚カップルのBさんは、それぞれ前の結婚で授かったお子さんがいました。

「新しい家族の誕生を祝う式にしたい」との思いから、子どもたちを式の主役に。

誓いの言葉の後、子どもたちが両親への手紙を読み上げました。「新しいお父さん、新しいお母さん、よろしくお願いします」と声を震わせながら読む姿に、会場中が涙。

さらに、披露宴では子どもたちが両親のために歌を披露。結婚式が家族の絆を深める瞬間となりました。

4. 言葉を超えた愛の誓い

新郎が聴覚障害を持つCさんカップル。新郎は声を出せませんが、手話で豊かに感情を伝えることができました。

挙式では、新郎が手話で誓いの言葉を伝える演出を準備。当日、新郎の手話での誓いに、新婦は涙を流しました。

さらに、披露宴では友人たちが手話コーラスのサプライズを披露。字幕付きスクリーンも用意され、参列者全員が一体となって祝福しました。

言葉を超えた深い愛の表現に、会場全体が感動に包まれました。

5. 伝統と現代の美しい融合

新郎の家系は由緒ある家元、新婦は自由な価値観を持つ女性。二人の結婚式は伝統と現代を融合させたものに。

神前式の厳粛な雰囲気と、披露宴での現代的な映像演出が融合。新郎は家元として伝統芸を披露し、新婦はその演目に現代的な解釈でコラボ。

伝統を守りながらも新しい形を取り入れる、二人らしい結婚式となりました。

ウェディングプランナーとしての喜び

これらの結婚式に関わることができたのは、ウェディングプランナーとして最高の喜びです。

結婚式は決められた形式ではなく、二人や家族の物語を形にするもの。これから結婚式を迎えるカップルの皆さんも、自分たちらしい結婚式を創り上げてくださいね。

あなたの結婚式も、世界に一つだけの素敵な物語になりますように。

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